理学部キャリアシンポジウム「理学部の進学と就職 2015」開催のお知らせ
理学部から修士課程への進学率は90%。学部就職、修士卒就職、そして
博士号取得後のキャリアについて、卒業生である先輩方に本音で語るシン
ポジウムを開催しています。ぜひご参加ください。
参加対象者:大学院理学系研究科大学院生、理学部生、教養学部生
日時:2015年6月22日(月) 18:00~20:00
場所:東京大学本郷キャンパス 理学部1号館2F 小柴ホール
URL: http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/news/6773/
プログラム
18:00 開演
18:00-18:10 福田裕穂 研究科長 挨拶
18:10-18:20『理学系研究科での就職支援』 長谷川哲也 教務委員長
18:20-18:50『分子生物学者、M&Aに行く』
土居眞樹 (イルミナ株式会社 代表取締役社長 )
18:50-19:10『研究者をささえる仕事~植物学の現場から全分野の
支援機関へ~』
貴舩永津子(独立行政法人日本学術振興会 国際事業部
人物交流課)
19:10-19:30『天文学者が観る政令市の未来』
井原 隆(さいたま市議会議員)
19:30-20:00 質疑応答
司会:横山広美(准教授・広報室副室長)
[講演要旨]
講演1
「分子生物学者、M&Aに行く」
イルミナ株式会社 代表取締役社長 土居眞樹
私は理学部生物化学科で博士号をいただいて後、約27年間を製薬会社、
約2年間を研究・医療用機器会社で過ごしました。長い間に仕事の内容
は、薬の種の科学的評価からは始まって、ベンチャー・キャピタルの立
ち上げ、企業合併・買収(M&A)の陣頭指揮、そして現在の会社経営ま
で、幅広く変遷して来ました。その間、生化学・分子生物学のバックグ
ラウンドは何時も私を支えてくれました。私の冒険譚が少しでも若い皆
様のご参考になれば幸いです。
経歴:1986年東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻博士課程修了、
同年9月山之内製薬(現アステラス製薬)入社
2001年4月山之内ベンチャー・キャピタル(現アステラス・ベン
チャーマネージメント、在米国カリフォルニア州)初代社長就任
2007年6月アステラス製薬執行役員就任
2013年6月アステラス製薬を退社、7月より現職。
講演2
「研究者を支える仕事~植物学の現場から全分野の支 援機関へ~」
独立行政法人日本学術振興会 国際事業部人物交流課 貴舩 永津子
あなたは、「学術振興」という言葉から、どのような仕事内容を思い浮
かべますか?植物細胞と日々向き合っていた私が研究者のサポーターと
して働く道を選ぶまでにどのようなことを考えたか、また事務職員とし
てこれまでにどのような業務に携わってきたかをお話しします。日本の
研究を支える「学振」について知ることで、まだ殆ど研究経験がない人
も、特別研究員に採用中あるいは申請中という人も、もしかしたら今後
の進路を考えるヒントが得られるかもしれません。
経歴:2011年東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻博士課程単位修
得退学
同年4月独立行政法人日本学術振興会に採用、総務部(現人材育成
事業部)研究者養成課に配属。2013年10月より現職。
講演3
「天文学者が観る政令市の未来」
さいたま市議会議員 井原 隆
卒業後は、メーカーの研究開発職を経て、前回の地方統一選挙でさいたま
市議会議員に初当選いたしました。現在は、まちづくり委員会に所属し、
都市開発にも携わっております。私は、学生時代は自分の興味を持てる天
文学の研究に没頭し、充実した日々を送っておりましたが、ふと自分の人
生の時間を何に役立てるのが有意義なのか?と自分の生き方を見つめ直し
たときに、自分が今後も住み続けていく街のために貢献していきたいとい
う気持ちが強くなりました。みなさまにとって、政治の世界は遠いものか
もしれませんが、地方議員は一番身近な生活に関与できる職業であり、理
系で培ってきた論理的に物事を考えられる思考は、中長期的な目線で取り
組む必要がある大都市の都市計画にとって、大きな力となると思っており
ます。本講演では、私のこれまでの経緯と共に、1)政令市だからこそ出来
る街づくり、2)さいたま市の今後の展望、に関しての私の見解を述べさせ
ていただきます。最も遠い宇宙の世界から、最も近い地元の街を見つめる
ようになった私の話を、ぜひ楽しんでください!
経歴:2010年東京大学大学院天文学専攻博士課程修了
2010年4月 東芝ソリューション株式会社入社
2013年5月 トヨタ自動車株式会社入社(出向)
2014年12月 トヨタ自動車株式会社退社
2015年4月 さいたま市議会議員選挙に初当選(さいたま市中央区)
同年5月より現職。
主催 東京大学大学院理学系研究科 教務委員会・広報委員会
問い合わせ先 東京大学大学院理学系研究科 広報室
TEL 03-5841-7585
E-mail kouhou@adm.s.u-tokyo.ac.jp