学生の声
大学院生活と研究の魅力
深井 久史(宇宙科学研究所 藤原研究室)
研究室を選んだ動機やその経緯、あるいは研究室選びのアドバイス。
宇宙科学研究所と聞くとミッションに直接関わった研究ができそうだというイメージがあります。私が宇宙研を選んだきっかけもそこにあります。大学院進学前に、宇宙研を見学しに行った際にも進行中のミッションについて説明を受け、ここなら自分が興味を持っているミッションに直接参加できると実感し、宇宙研に所属することを決めました。私自身の研究は実験室で鉱物の反射スペクトルを測定を行うものです。探査機や搭載観測機器を直接扱うものではありませんでしたが、探査機が小惑星に到着し、そこで探査機が得るデータを解釈する際に必要なデータベースや解析方法のひとつとなります。このように宇宙研では、探査機や搭載機器の開発はもちろん、探査機が取得するデータの解析方法の確立や探査天体の地上からの観測などミッションに関連した様々な研究を行うことができます。しかし、ミッションの進行状況などから研究室が力を入れる分野が機器開発 - データ解析と変わって行くので、自分が宇宙研へ来た場合にはミッションに関してどのような研究ができるかを確かめておくことが重要だと思います。
大学院の生活の実態や反省点、勉強になった点など。
宇宙研は相模原にあるため、大学院に進学したら単位を取り終えるまでは授業を受けに本郷キャンパスまで通うことが大変かもしれません。修士一年の前期は、週3日(一日3講義)本郷に通い、それ以外の日は宇宙研に来るといった生活になると思います。
大学院で行った研究の紹介とその魅力
私の研究は実験室(図1)で鉱物の反射スペクトル(図2)を測定し、それを用いて小惑星の反射スペクトルを再現(図3)するというものでした。この研究は探査機が小惑星に到着し、そこで探査機が得るデータを解釈する際に必要なデータベースや解析方法のひとつとなります。