学生の声

薬学部からの進学
清水 麻由子 (固体地球科学講座 修士課程2年)

 

【はじめに】

私は他大学の薬学部出身です。卒業研究ではドライアイの治療薬についての研究を行っていました。

現在は地球惑星科学専攻の修士課程に在籍しており、日本海溝における沈み込み堆積物の脱水過程についての研究を行っています。

学部時代の専攻とはかけ離れた分野に進学した経緯や院試、大学院生活について、一部ではありますがご紹介いたします。

 

 

【本専攻に興味を持った理由】

私は学部時代には、理系でこそあれ今とは全く異なる分野である薬学を専攻していました。

高校時代に進路を決定する際、理系に進んで研究に打ち込んでみたいとは漠然と思っていましたが、それ以上の具体的なことはなかなか決められずにいました。

理系科目全般に興味があったので、どの学部も魅力的でひとつに絞ることができなかったのです。

そこで、自分の好きな科目や得意な科目に基づき、薬学部を選択してみました。

学部での勉強もおもしろいものではあったのですが、しばらくすると大学院で何か違うことを研究してみたいと思うようになりました。

薬学で扱う対象は、顕微鏡でなければ見ることができないような、あるいはそもそも見て確認することもできないような、非常にスケールの小さな世界である場合がほとんどです。

そのせいか、時間的にも空間的にもとてつもなく大きいスケールのものを相手にしてみたいという気持ちがありました。

せっかく大学院に進学するなら心底打ち込めそうな分野に飛び込みたいと思い、大学院の入学説明会に加えて大学で数多く行われている公開講演会などに片端から参加したり、さまざまな本を読んでみたりして、自分の興味の方向性を明確にしていきました。

そうしてたどり着いたのが、地球科学だったのです。

 

 

【院試対策について】

私は実験系の研究室に所属していたので、夏に2週間ほどお休みをいただいて、集中的に対策を行いました。(ただし英語については、春頃から毎日NHKラジオの英語講座や単語帳付属のCDを聞き流し、英語そのものに慣れておくよう心がけていました。)

専門科目については、過去問をじっくり解くことで対策をしました。

約10年分の過去問に目を通してみると、私が受験する科目はいずれも出題分野が限られているようでしたので、そうした分野に絞って問題を解き、わからないところについては大学の図書館で本を探してひとつひとつ調べました。

英語(TOEFL-ITP)は、市販の問題集を購入し解いてみたところ時間勝負であると感じたので、時間をはかりながら問題集をひたすら解き、問題に慣れることに努めました。

 

私は外部からの受験であったため院試に関する情報をほとんど持っておらず、当初はとても不安でした。

ですから入学説明会に赴いた際に現在の研究室の先輩とお話しして、それ以降も多くのアドバイスをいただいたことは、非常にありがたく心強かったです。

 

 

【研究室決めについて】

院試の際に志望していた固体地球科学講座以外に、地球惑星システム科学講座からも合格をいただき、進路アドバイザーの先生からは6名の指導教員候補の先生方をご紹介いただきました。

取り組んでみたいテーマが非常に漠然としていた私は、6名の先生方すべてにお時間をいただいて詳しくお話を伺いました。

決断には非常に迷いましたが、最終的には、研究内容を始め研究のスタイルや研究室の雰囲気などが最も自分に合っていると感じた現在の研究室にお世話になることにしました。

 

 

【これまでの大学院生活】

現在に至るまでの大学院での生活を簡単にご紹介します。

 

修士1年

夏学期は授業とフィールドワーク三昧、冬学期は研究少々と就活という感じでした。

5月:巡検@埼玉(秩父)1day、地球惑星科学連合大会@千葉(幕張)6days

6月:巡検etc.@高知 6days

7月:フィールドワーク@宮崎 6days

8月:フィールドワーク@岐阜・愛知 1week

9月:地質学会@大阪 3days

2-3月:研究集会@神奈川(箱根)3days ←ポスター発表

 

修士2年

4月:研究集会@東京

5月:巡検@埼玉(長瀞)1day、地球惑星科学連合大会@千葉(幕張)6days ←ポスター発表

 

 

【就職活動について】

個人的には思いのほか負担が大きく、研究を止めて就活に取り組んでいました。

修士1年の夏学期のうちに必要単位の大半を揃えておいて本当によかったと思いました…。

しかし就活を経験したことで、かえって研究に対する目的意識が明確になりモチベーションが高まりました。

 

 

【本専攻について】

他大学出身の方も多く、バックグラウンドは文字通り十人十色です。

普段生活するスペースも研究室ごとに区切られているわけではなく、地球惑星科学専攻のさまざまな研究室の方々との共用になっています。

地球科学と一口に言っても研究対象は実に多様ですので、自分の研究とは全く関連のない研究をされている方々とも日々関わることができ、大学院での生活がより一層豊かになっていると感じます。

 

 

【おわりに】

私は最近ようやく研究に本腰を入れ始めたところで、まだまだわからないことだらけではあるのですが、この地球惑星科学専攻に入学して本当に良かったと思っています。

地球科学では実にさまざまな研究手法が用いられており、問題へのアプローチの仕方も多種多様です。

現在異なる分野を専攻されている方でも、本専攻ではその経験を生かせる研究テーマに出会えるのではないかと思います。