学生の声

大学院での生活と研究

清水 亜沙 (先端科学技術研究センター ・修士2年)

私が大学院に進学してから1年ちょっと経ちました。大学院での生活、研究内容について書きたいと思います。

1.大学院生活について

研究室に入ると、自分のパソコンと机が割り当てられます。そこで作業をすることになります。私は先端科学技術研究センターに研究室があるのですが、そこでは、先生を含め、10名程度の研究者の方がいます。

修士1年の夏学期は、授業、セミナー、輪講が中心の生活になります。私はこの時期、授業には週4日くらい通っていました。また、自分では、論文や本を読んだりして、知識を深めておきます。後は、授業でも選択出来ますが、研究で使うなら、計算機の使い方に慣れておくといいと思います。
また、本郷キャンパスではない人は、この時期に積極的に交友関係を広げたほうがいいと思います。授業がなくなると会う機会がどうしても少なくなるからです。研究の話を出来る友人はとても励みになります。
また、私の研究室のセミナーは、学期ごとに1回、自分の発表の機会があります。修士の学生は論文紹介が多いです。

修士1年の冬学期には、どのような研究をしたいかということを考え始めます。私は11、12月頃から、先生と相談を始め、飛行機観測のデータの解析を始めました。飛行機観測などなかなか出来ませんので、本当に新しいデータです。先生には、1~2週間に1回、進行状況を見て頂いています。現在もその研究を続けています。

研究室では、分からないことがあれば、研究員の方や先輩も含め、親切に教えてくれます。また、図書館なども充実しています。あとは、自分のやる気次第だと思います。

2.研究内容について

現在は、飛行機観測のデータを解析しています。その中でも、大気中の微粒子、エアロゾルの濃度の粒径分布について研究しています。エアロゾルは種類によって、光を吸収したり、反射したりします。よって、エアロゾルを解析することは、地球温暖化の解明にも繋がります。場所や高さを限定し、今は鹿児島や名古屋など、都市付近のエアロゾルについて、体積や重さ、それにかかる皮膜の厚さなどについて、特徴や相関関係がないかどうか調べています。地道な作業ですが、何か傾向が出たりすると、喜びが大きいです。

3.最後に

私は他大学出身で、気象や環境に関する研究をしたいと思っていましたが、それに関する専攻がなかったので、受験を決めました。地球惑星科学専攻では、設備や先生方を含め、研究をしっかり出来る環境が整っています。前にも書きましたが、後は自分次第です。是非充実した研究生活を送って下さい。