学生の声
泉 賢太郎(地球生命圏科学講座・博士1年)
みなさんこんにちは(もしくは「おはよう」「こんばんは」).本専攻の地球生命圏科学講座の博士課程1年の泉と申します(写真1).
↑写真1.筆者.居室にて.
本小論では,東大の地球惑星科学専攻の魅力について学生の視点からたっぷりと語りたいと思います.これから本専攻を受験しようとお考えの皆様の参考に少しでもなれば幸いです(もちろん一個人の考えなので,全く参考にしないでいただいてもかまいません…).
いきなりではありますが,「東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻」とはいかなる場所で,どのような人たちがいるのでしょうか?当然ですが,ここは“大学院”ですので,基本的な構成メンバーは研究者です.というか,研究するために大学院に入学してくるのですから、これは当たり前ではあるのですが.ただ,その研究内容は各人さまざまで,地球惑星科学のほぼ全分野に及ぶといっても過言ではありません.本専攻について(どのような専攻で,何を目指し,どのような構成メンバーがいるか,など)は,いまご覧になっているところからリンクで飛べると思うので,各自チェックしてください.(本段落の冒頭で疑問を提起しているのに,適当な答えですみません…)
それでは本題に入ります.この専攻の魅力は一言で言うと「人間」ですかね.本専攻にはそれこそ様々なことを研究している人がいます.中には,世界でトップクラスの研究をしている人もたくさんいます.筆者自身は,う○ちの研究をしています.おっと,もちろん自分のうん○ではなくて,過去の生き物の○んちの化石を使って日々研究しています.しかし、ここでは筆者自身の研究内容はどうでも良いです.というのも,ここは筆者自身の研究について語る場ではないからです(筆者の研究内容に興味がある,という稀有な人は,『Kentaro Izumi』でグーグル検索していただければ,と思います).さて,本段落の冒頭に,(学生からみた)この専攻の魅力は「人間」であると述べました.もちろん,世界トップクラスの優秀な人たちに囲まれているということもそうですが,東大の地球惑星科学専攻は学生の数が多いため,様々な視点を持った人と触れあうことが出来ます.さらに,個人的にはこれが重要なのですが,本専攻の院生部屋には,様々な研究室の学生さんがごちゃ混ぜになっています.学年構成も部屋によってまちまちです(一部の部屋を除く).これは良い!というのも,一つの研究室のメンバーが固まっている部屋では,普段の人間関係がどうしても狭く限定されたものになってしまいがちですが,色んな研究室のメンバーがいる部屋だと,その分世界が広がりますもんね.さらにさらに,一見研究とは何の関係のないことからも自身の研究が発展することもあります.我が部屋(理学部1号館740号室)では基本的に毎日,おもむろなタイミングでTea Breakが開催されます(しばしばほかの部屋のメンバーも呼んできます).その際,ざっくばらんに話をしている過程で,普段のセミナーなどでは話をすることのない人と研究の話をすることが出来るため,自分の持っていない視点からのアドバイスがもらえたりするからです(もちろん,全てのTea Breakで研究の話をするわけではありません.人生の話,今後の話,恋バナ,などなど.このような様々な人との触れ合いが,自分を人間的に成長させてくれます).
このように,研究の時間だけでなく,日常のちょっとした時間でも,様々な人と触れ合うことが出来るのが魅力です.大学院生なのだから研究をするのは当たり前ですが,研究だけが凄ければ良いというわけでは決してありません.研究だけがしたいのならば,わざわざ大学院に来てまでやる必要は全くありません.自分のお家に籠もっていれば良いのです.大学院で研究をやる最大の醍醐味は,研究も含めた自分の全ての面を向上させ,人生を有意義なものに出来る可能性が無限に広がっていることにあります.つまり,本専攻で日々有意義に過ごすことで「人間的に成長できる」わけです.
ただ研究をするためだけに本専攻に在籍しているわけではない.このことに気付いたとき,あなたの人生は無限の可能性が拓けてきます.そしてこれを意識して受験をして,無事に合格したならば,そこは「東大」です.“東大”の誇りを持って日々(研究はもちろん)人生を全力で楽しみながら生きている人たちが待っています!!(少なくとも,筆者自身は,東京大学の誇りを胸に抱きながら,毎日を全力でエンジョイしています!)
さあ,次はあなた自身が加わる番です!ともに切磋琢磨し,地球惑星科学をリードしていきましょう!
集え,東大地惑の名の下に!理想の自分がここにはある!!
(写真2参照)
↑写真2.居室にて仲間とTea Breakをしている最中.
右端が筆者.本専攻の野津太一氏撮影.
もちろん,野津氏とも楽しくTea Breakしていました.