地球生命圏科学
地球生命圏科学グループでは、「地球」と「生命」の相互作用の解明を目指し、各素現象の実体を明らかにすることを目的に研究を行っています。
地球と生命は互いに深く関連しあっています。例えば、ペルム紀末に起きた生命史上最大の絶滅事変は、当時の海洋の無酸素化によって生じたとする考えが有力視されています。このほかにも、地球環境の変動が生命活動に大きな影響を与えてきた事例は沢山知られています。逆に、シアノバクテリアや植物は光合成を行なうことによって地球上に大量の酸素を供給しました。この酸素濃度の上昇によって、岩石の風化様式が変わったり、動物の出現や行動の変化がもたらされたわけです。また、海溝付近でのメタンガスの放出は地球の温暖化に多大な影響がありますが、このガスを微生物が利用し大気への放出を抑えています。つまり、 生命活動によっても地球環境は変化します。
本専攻ではおもに、地球生命圏科学講座( )の教員が研究と教育との中心をになっています。