固体地球

動かざること山の如しと不動なものの代名詞であったこの地球も、実は長い時間をかけて進化し、現在でも活発に変動をしています。それでは地球は、一体どのような物質で構成され、どのような構造を持ち、どのような運動をしているのでしょう? それらの課題を研究し解明していくのが固体地球科学です。方位磁針が北を指すのも、時に甚大な被害をもたらす地震や火山の活動も、生きている地球の一側面なのです。

■ 地球の全体像

■ 地球の活発な運動

■ トピックス

  • [ 地震 ]
    我々の生活に甚大な影響を与える地震発生のメカニズムを探る
  • [ 火山 ]
    恐ろしくも美しい火山は、地球の進化で重要な役割を果たしている
  • [ 地形形成 ]
    なぜ高い山や深い海溝ができたりするのか、素朴な疑問に迫る
  • [ 地球回転と環境変動 ]
    地球の自転や公転の変化が氷河時代を引き起こす
  • [ 高温高圧の世界 ]
    巨大な惑星の内部では、水素が液体の金属に
[ 写真1 ] アメリカ・グランドキャニオン

[ 写真1 ] アメリカ・グランドキャニオン。
その生成事由の根本的な解明は今後の課題である。固体地球の進化と発展の歴史が、この20億年に亙る地層に刻み込まれている。

[ 図1 ] コアの運動によって生じる地球磁場の模式図

[ 図1 ] コアの運動によって生じる地球磁場の模式図。
コアの運動は短い時間で変化してしまうが、その変動と進化の歴史は地球の各地に保存された岩石から読み取ることができる。(図は現在の地磁気の構造を磁力線で表現したもの。コア表面における色の違いは、磁場の動径成分の強度をあらわしている。)

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