卒業生からのメッセージ

澁谷 亮輔  new

 

・卒業年度(地球惑星物理学科):2012年
・最終学歴・学位:2013年3月 東京大学理学部地球惑星物理学科 卒業
・現職:東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 修士2年
・受賞歴:地球惑星連合大会学生優秀発表賞(2012年)
・メッセージ

普段私たちが暮らしている地球、または夜空に光る星や惑星について何か、不思議だなあ、と思った経験はありませんか。
私たちが学ぶ地球惑星物理学は、自然現象に関する様々な「なぜ」を、数学や物理を使って解き明かしていく学問です。その魅力は、研究対象がまさに広大な自然そのものであることだと思います。
目の前に広がる美しい空や海、大地や宇宙について、もっと知りたくなりませんか。考えてみたくなりませんか。地球惑星物理学科で学ぶ様々な知識は、この好奇心に応えることが出来ます。またその先にある研究の世界では、自分の手でこれらを解き明かすことも出来ます。毎日少しずつ地球のことを理解していく過程は、とても楽しいです。
皆さんが好奇心を持って、地球惑星物理学科で楽しんでくれることを願っています。

 

(更新日:2013年5月27日)

 



卜部 佑介 new

 

・卒業年度(地球惑星物理学科):2009年
・最終学歴・学位:2011年3月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 修士課程修了 修士(理学)
・現職:気象庁
・メッセージ

<地物で学べること>
「目の前で起きている自然現象がどうやって起きているのか」を学べること、それが地球惑星物理学科の魅力だと思います。時間規模は秒単位の地震から年単位の気候変動まで、空間規模も顕微鏡の世界から太陽系まで、この世界に存在する各種の現象について広く学び、自分が一番興味を持てたものを究めてみてはいかがでしょうか。

 

<将来に向けて>
就職して最初の2年間は、大雨から地震火山、更には人工衛星(天気予報でもよく登場する「ひまわり」ですね)まで様々な知見を求められる仕事を、現在は中長期予報に関する技術開発という専門的な仕事をしています。
その中で、幅広い守備範囲を持ち、「自分はこれだ」という得意分野を持ちながらも専門に閉じこもらない地球惑星物理学科の環境で身に付いたものが大きく生きていると実感しています。
最先端の研究者や、様々な自然現象がもたらす恩恵と脅威にさらされているこの国を支える人材など、幅広い道が開けている地球惑星物理学科へ皆さんが進学し、活躍されることを楽しみにしています。

 

(更新日:2013年5月29日)

 



瀧川 晶

 

・卒業年度(地球惑星物理学科):2007年
・最終学歴・学位:2012年3月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 博士課程修了 博士(理学)
・現職:日本学術振興会特別研究員(SPD)
・受賞歴:東京大学大学院理学系研究科研究奨励賞(博士) (2012年)、第二回日本学術振興会育志賞(2012年)、日本惑星科学会最優秀発表賞(2010年)、日本科学協会・笹川科学研究奨励賞(2009 年)、東京大学大学院理学系研究科研究奨励賞(修士) (2009年)
・メッセージ

どうして今の地球が地球のようであって,太陽系の始まりはどこにあって,その前とは何なのか.そういう何か宇宙のわからなかったことがひとつわかるんじゃないかと思って,鉱物をみて,実験室に小さな宇宙を作って,あるいは望遠鏡を覗いて,机に座って,人と話をしていると,これは鉱物をみれば何か宇宙のわからなかったことがわかるんじゃないかと,まったく新たに思いついて,一向につまらなくはなっていかないことに驚きます. 

 

(更新日:2012年6月22日)

 



藤谷 渉

 

・卒業年度(地球惑星物理学科):2007年
・最終学歴・学位:2012年3月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 博士課程修了 博士(理学)
・現職:マックスプランク化学研究所 博士研究員
・受賞歴:日本惑星科学会 最優秀発表賞(2011年)、東京大学理学部研究奨励賞(博士)(2012年)
・メッセージ

地球惑星科学の研究対象は極めて多岐にわたっていますが、 私たちの住んでいる地球の成り立ちや身の回りで起こる自然現象、 手に取って調べることができる岩石など、 身近なところにあるのが大きな特徴かつ魅力です。 身近でありながら神秘的なこの地球、あなたの好奇心で 謎を紐解いてみませんか?

 

(更新日:2012年6月18日)

 

 



舘野 聡

 

・卒業年度(地球惑星物理学科):2007年
・最終学歴・学位:2009年3月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 修士課程修了 修士(理学)
・現職:いであ株式会社
・メッセージ

私が感じた、地球惑星物理学科の魅力。
1つは、研究対象が壮大で身近であること。
宇宙、地震、海洋、気象などの学問は、 地球上で我々が生活を営む上で、必ず関わりを持つ学問です。
恩恵を受けるだけでなく命を脅かされることもあるだけに、
いつの時代でも世間の注目を浴びます。
そんな学問の最先端に身を置いて、専門知識を得ることができます。
もう1つは、研究方法が現地踏査や観測から実験、理論、シミュレーションまで多岐に渡っているため、幅広く経験を積めること。これらの経験は大きな財産になります。
皆さんも大いに好奇心を持ち、地球惑星物理学科で一生懸命勉強と研究に打ち込んで、得た財産を将来に活かしてください。

 

(更新日:2012年1月24日)

 

 



村上 豪  

 

・卒業年度(地球惑星物理学科):2006年
・最終学歴・学位:2011年3月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 博士課程修了 博士(理学)
・現職:宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 日本学術振興会特別研究員(PD)
・受賞歴:東京大学総長賞(2011年)
・メッセージ

子供の頃に漠然と宇宙に憧れていた自分が、 今では自分が手がけたものを宇宙へ 翔ばそうとしています。 そこはもう遠い世界ではありません。 宇宙にいる自分の 機器から届いた最初のデータを見たときの興奮を、 みなさんも一緒に味わいませ んか?

 

(更新日:2012年6月18日)

 




冨士 延章  

 

・卒業年度(地球惑星物理学科):2005年
・最終学歴・学位:2010年3月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 博士課程修了 博士(理学)
・現職:IPGP (Institut de Physique du Globe de Paris) Maître de conférences(assistant/associate professor)
・メッセージ

僕の趣味はオーケストラでファゴットを吹くことです。学部時代は東大オケにのめり込んでいました。いまでも、ですが。 自分自身の体調、リードの調子を最善にして、楽器をいじって、いい音を目指してます。僕にとって地球物理はそれに似ています。 地球は大きな楽器で、その地球の奏でる音を、吟味するのがこの学問。実にいろんな学問体系を駆使して、ちょっとずつ 地球のことが分かりかけてきています。東大地惑は世界的にも評判のいいチーム。個性的な教授陣と楽しい毎日が過ごせること請け合いです。

 

(更新日:2012年6月15日)

 



三浦 英和  

 

・卒業年度(地球惑星物理学科):2005年度
・最終学歴・学位:2007年3月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 修士課程修了 修士(理学)
・現職:株式会社 ウェザーニューズ
・メッセージ

 昨今は、異常気象・ゲリラ雷雨・竜巻といったフレーズもよく聞かれるようになり、 それに伴う生活への影響も含めて、社会の中で気象に対する関心も高まってきています。 それと同時に、気象情報の欲し方も立場によってさまざまであり、 我々は、単なる天気予報ではなく、それぞれの方にとって価値となる 対応策情報に翻訳する形で提供し、支援することを仕事にしています。

 

 地球惑星物理学科を経て、社会の中で貢献していくこと、 また学問の発展に貢献していくこと、いろいろな道があると思いますが、 どの道に今後進んでいくにしても、 宇宙・大気から地象・海象に至るまで幅広い分野の学識に触れられること、 また、研究の中で踏んでいく仮説・実験・検証・改善といったプロセスは、 今後の人生の大きな糧になることと思います。 地球惑星物理学科で大いに”遊んで”、多くのことを吸収しながら進んでいただければと思います。

 

(更新日:2012年7月4日)

 



笠原 慧  

 

・卒業年度(地球惑星物理学科):2004年
・最終学歴・学位:2009年3月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 博士課程修了 博士(理学)
・現職:JAXA宇宙科学研究所 助教
・メッセージ

自分で創った分析器を惑星に向けて飛ばしたい。 宇宙空間のデータを自分で取ってきたい。 そのためには世界中を駆け回る事も厭わない (むしろ望むところだ)という人。 向いていると思います。

 

(更新日:2012年6月18日)

 



内出 崇彦  

 

・卒業年度(地球惑星物理学科):2004年
・最終学歴・学位:2009年3月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 博士課程修了 博士(理学)
・現職:京都大学防災研究所 日本学術振興会特別研究員(PD)
・受賞歴:東京大学理学部研究奨励賞(博士)(2009年)
・メッセージ

地球惑星物理学は、幅広いアプローチで、私たちが住む世界とその周辺を見つめる学問です。広い視野を獲得し、自分の得意な方法で世界を切り開いていきたい方には、地球惑星物理学科をお奨めします。

 

(更新日:2012年6月15日)

 

 



天野 孝伸  

 

・卒業年度(地球惑星物理学科):2002年
・最終学歴・学位:2008年3月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 博士課程修了 博士(理学)
・現職:東京大学大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻 助教
・メッセージ

地球惑星物理学が扱う対象は大小様々なスケールで非常に多くのプロセスが密接に絡み合う高度に非線形なシステムです。理論・観測・数値実験など多種多様なアプローチで複雑怪奇な非線形現象に迫り、そこに隠された本質を理解できたときの喜びをあなたも体験してみませんか?

 

(更新日:2012年6月19日)

 



岩前 伸幸

 

・卒業年度(地球惑星物理学科):2002年
・最終学歴・学位:2008年9月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 博士課程修了 博士(理学)
・現職:鹿島建設株式会社 技術研究所 研究員
・メッセージ

 地球惑星科学は,時間・空間ともに幅広いスケールの現象を対象とする広大な学問領域である一方で, 気象や地震など人間にとって身近な自然を扱う親しみやすい学問でもあります。地球惑星物理学科に 在籍する研究者や学生が取り組むテーマは多種多様で,そのすべてに興味を持てる人は少ないでしょう。 しかし,数学や物理という共通言語を介し,研究テーマの違いを超えて議論できる環境は自然に対する 視野を広げてくれる貴重な場です。そのような環境で,専門知識という強固な軸とそれだけに凝り固まらない柔軟性を身に付けて欲しいと思います。それらは研究においても社会的実務においても皆さんの大きな武器となるはずです。

 

(更新日:2012年1月18日)

 

 



渡邉 英嗣

 

・卒業年度(地球惑星物理学科):2001年
・最終学歴・学位:2008年3月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 博士課程修了 博士(理学)
・現職:独立行政法人 海洋研究開発機構 ポストドクトラル研究員
・メッセージ

 学部演習時から現在に至るまで北極海を対象とした海氷・海洋の数値シミュレーションを行っています。博士課程修了後はアラスカ大学でポスドク研究員として働き、人工衛星データの解析方法なども学びました。地球物理学は研究手法が多様化しており、フィールド観測だけでなく、数値実験や衛星データなども利用して同じ人が統合的に解析する例も増えてきています。ここで得られる知識と経験は専門分野に進まずともあらゆる社会の分野で役に立つでしょう。また海外経験は必ずしもより高いレベルを求めることだけが目的ではなく、世界的視点で日本の研究水準の高さや知名度を客観的に知ることができるので、長期・短期問わず様々な機会を活用して海外での研究生活も経験されることをオススメします。

 

(更新日:2012年1月18日)

 



亀田 真吾

 

・卒業年度(地球惑星物理学科):2001年
・最終学歴・学位:2007年3月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 博士課程修了 博士(理学)
・現職:立教大学理学部物理学科 准教授
・メッセージ

 日本ではここ数年の間に
惑星観測用宇宙望遠鏡(2013)
小惑星探査機(2014)
水星探査機(2015)
の打ち上げを予定しています。
この流れに乗ってみませんか?

 

(更新日:2012年6月18日)

 



大月 祥子

 

・卒業年度(地球惑星物理学科):2001年
・最終学歴・学位:2007年3月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 博士課程修了 博士(理学)
・現職:専修大学 講師
・メッセージ

 火星探査機「マーズ・パスファインダー」が火星表面に着地するときに使用されたエアバッグ、これを作っているシーンをテレビで見たのがこの道に進んだきっかけです。自分が関わったものが宇宙を旅する、自分の目では点にしか見えない光の中に地球と同じような大きな世界が広がっている―「憧れ」がすべての始まりでした。学生時代はハワイの大型望遠鏡で金星大気を観測し、学位取得後はプロジェクトのコアメンバーとして金星探査機「あかつき」を宇宙に送り出し、運用も行なっています。現在はこれまで学んできたことを人に伝えることも仕事になりました。 駒場の授業は全ての基礎、それを使った楽しい研究の世界はその先にあります。

 

(更新日:2012年6月18日)

 



河合 研志

 

・卒業年度(地球惑星物理学科):2000年
・最終学歴・学位:2006年3月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 博士課程修了 博士(理学)
・現職:東京工業大学 特任助教
・受賞歴:地震学会若手学術奨励賞(2011年度)
・メッセージ

 極端に言えば地球惑星物理学は理学的な歴史学です。
そのロマンに満ちた謎解きのために広範な知識および学問が重要となります。
研究者になるならないかによらず、
ここで培ったことは今後の人生を生き抜くためのスキルになります!

 

(更新日:2012年6月16日)

 



木田 新一郎

 

・卒業年度(地球惑星物理学科):2000年
・最終学歴・学位:2006年9月 マサチューセッツ工科大学・ウッズホール海洋研究所ジョイントプログラム Ph.D.
・現職:独立行政法人・海洋研究開発機構 地球シミュレータセンター 研究員
・メッセージ

 今、自分が吸っている空気は、一週間前いったい地球上のどこにあった空気なのか。 私が地球惑星物理学を面白く感じる理由の一つは、 自分の目の前で起こっている物事を地球規模で起きている自然現象と直に結びつけることできることです。 現在、私は海を中心に研究していますが、大気・海洋学では現在、人工衛星、探査機器、 シミュレーション技術の発達によって地球上で起きている様々な現象の情報が どんどんと手に入り始めているすごい時代を迎えています。 駒場で学ぶ基礎科学を用いながら身の周りから地球内部、 そして他の惑星で起こる様々な現象と向き合えるこの環境を、 地球惑星物理学科で楽しんでもらいたいとおもいます。

 

(更新日:2012年1月18日)

 



関根 康人

 

・卒業年度(地球惑星物理学科):2000年
・最終学歴・学位:2006年3月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 博士課程修了 博士(理学)
・現職:東京大学 大学院新領域創成科学研究科 複雑理工学専攻 講師
・受賞歴:日本惑星科学会最優秀研究者賞(2009年度)
・メッセージ

 宇宙には生き物は存在するのか、地球にはなぜ生命が誕生したのか―中学生の時に抱いた疑問を追いかけて、そのまま今の仕事になっています。皆さんも自分が抱いた気持ちや受けた衝動を大事にして、夢への挑戦をつづけてください。

 

(更新日:2012年6月18日)

 



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