4年生演習:清水健矢

 

テーマ:人工衛星/ロケット搭載用観測装置の特性計測

 

氏名:清水 健矢(2010年度進学)

 

担当教員:齋藤 義文

 

【内容】
 惑星の上層大気や磁気圏などの周辺領域そして惑星間の宇宙空間は電子やイオンを含む荷電粒子で満たされており、これらの荷電粒子は人工衛星や観測ロケットに観測装置を搭載することによって計測が行われています。この演習では、惑星探査計画において観測を実現するための流れを把握することを目的として、観測装置に使用される電子/イオンの最新型検出器の性能を計測する実験を行いました。計測実験のためには、検出器に搭載されているASIC(特定の用途のために設計、製造される集積回路のことです)からデータを読み出す必要がありますが、市販のマイクロコントローラーを用いてデータの読み出し回路を製作、マイクロコントローラのアセンブラ、C言語によるプログラミングを学んだ後に、製作したプログラムを使用して計測実験を行いました。

 

【感想】
 本演習では、どのような実験をすれば知りたい情報を得ることができるか、を考える機会があり、単に与えられた環境で実験するのではないより実践的な実験ができたと思います。マイクロコンピュータによる検出器の制御は、実験できる環境を作る上で課題となり、それを通して機器の制御に関する知識を得ることができました。特にアセンブリ言語によるプログラミングは、CPUの動作を一つ一つ把握していく地道な操作が初めは大変でしたが、慣れてくると面白く、フォートラン等普段使う高級言語にあるブラックボックスの中身を見た気がしました。また検出器として、日欧共同の水星探査計画の中で使われているものを使用することができたことは大変貴重な経験でした。

 

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