4年生演習:飯島陽久・伊地知敬

テーマ: 深海のミッシング・ミキシングを探す

 

氏名:飯島 陽久・伊地知 敬(2009年度進学)

 

担当教員: 日比谷 紀之・丹羽 淑博

 

【内容】
  海洋の深層大循環を閉じるには、極域で沈降した高密度の深層水を中低緯度域でミクロな乱流混合の作用によって再び湧昇させる必要があります。しかし、この深層水の湧昇に必要となる理論的な乱流混合係数に比べて、実際に乱流観測から得られる乱流混合係数は1オーダー以上も小さく、このギャップを深海のミッシング・ミキシング問題と言います。過去の観測から、深海の乱流混合はホットスポットと呼ばれる狭い海域で著しく強くなることが指摘されています。そこで、私たちは乱流ホットスポットを北大西洋のいろいろな場所に仮定して数値実験を行い,深層海洋循環の強度が乱流ホットスポットの位置にどれ位敏感に依存するかを調べました。その結果、乱流ホットスポットが北大西洋の東側にある場合には,西側にあるときと比べて,深層循環の強さが数倍以上も強くなることを明らかにし、その理由を海洋波動力学の観点から説明することに成功しました。

 

【感想】
  この演習で初めて数値モデルを使ったので初めはとまどいましたが、指導教員や大学院生の方々と議論しながら実験を繰り返すことでモデルに慣れ親しみ最後は再現された流れが手に取るようにわかるようになりました。また拡散係数を変えるだけで結果が大きく変わり、数値実験の怖さを知った気もしました。発表のまとめ方も大変参考になりました。論点を絞り前後のスライドをつながる様にすると非常にスッキリすることを実感しました。

 

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