学部卒業後に専門過程で受けた教育を生かせる就職先としては、 官公庁(国立研究所など)、中学・高等学校理科教員、メーカーや情報産業などの一般企業、出版関係など多岐にわたっています。また大学院に進学し、さらに 専門分野の知識を深く学んだ上で大学や研究機関で教育研究に従事することも考えられます。
大学院組織としては、理学系研究科地球惑星科学専攻があります。地球惑星環境学科を担当した教員に加え、地球惑星物理学科担当の教員や気候システムセン ター、地震研究所、海洋研究所、物性研究所、先端科学技術研究センター、宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部など100名を超す教員団を有し、修士1学年の定員が95名という、世界有数の大規模な研究組織です。
地球惑星科学専攻には、大気海洋科学、宇宙惑星科学、地球惑星システム科学、固体地球科学、地球生命圏科学の5つの講座があり、上記関連研究所などを含め、希望する専門分野に応じた多様な進学先があります。
このほか、新領域創成科学研究科環境学専攻や複雑理工学専攻、総合文化研究科広域科学専攻等へ進学する人もいます。
大学院の教育には、東京大学および国内のさまざまな研究所や研究機関が関わっており、関連する国内・国際プロジェクトに参加することも可能です。学位取得後は、大学や研究所などで研究者として地球惑星環境学分野のさらなる発展や人間社会の持続的発展に貢献する道や、先端物質を扱う化学・機器メーカー、天然資源会社における研究技術者として活躍する進路が開けています。